2005年4月、愛知工業大学に昼夜開講制のビジネス系大学院が誕生します。
愛知工業大学大学院 経営情報科学研究科 博士前期課程/博士後期課程(設置認可申請中)
院生・卒業生からのメッセージ
著しいモバイル端末の成長に関心を持ち、スマートフォンのアプリケーションを開発。有料アプリの販売を目指して、ビジネス感覚も身につけたい。

内藤 義貴 さん

 博士前期課程2年



 

モバイル版ソフトウェアの開発・研究を手掛けています。大学の卒業研究で取り組んだ「iPhoneアプリケーションの無償販売と動向調査」をより高度化し、有料版を販売してビジネスにつなげていくのが、主な研究テーマです。大学時代に開発したアプリケーションは「矢印案内」といい、GPSとデジタルコンパスを使って駅までの距離と方向を矢印で表示します。知らない土地でもよりよい選択ができるように最寄り駅だけでなく、周辺の駅を複数知らせて、行き先の駅を選ぶと地図情報につながり、案内を開始するものです。ダウンロード数は4カ月で5,000件を越え、予想以上の結果が出ました。手応えを感じると同時に、「もっと専門的に学びたい」、「有料でも通用するものがつくりたい」と強く思うようになり、大学院に進学することにしました。
 本学では、専門的なソフトウェア開発の勉強ができるうえ、経営関連のカリキュラムを受講すれば、マーケティング等も合わせて学べます。有料版のアプリケーションを販売するには、潜在ニーズの掘り起こしや価格の設定、広告・プロモーションなどビジネス分野の知識も必要。コンピュータの知識だけでなく、経営や会計などさまざまな科目を受講し、視野を広げて、価値あるアプリケーションの開発につなげていきたいです。
 将来はソフトウェア開発の企業に勤めたいと考えています。そして、いつか全世界に配信できるようなアプリを開発するのが夢です。そのためにも大学院で研究に取り組みながら、多角的な視野を培いたいと思います。

きめ細かく、熱心な指導がうれしい。とても有用なアドバイスをいただいています。

八戸短期大学 幼児保育学科 講師
田中 望 さん

 博士後期課程2年

 

修士課程は、他大学の大学院で健康科学を学び、スポーツと健康科学を結び付ける研究を行ってきました。近年は子どもの体へのアプローチとして、人の発育発達分野についても研究をしています。具体的には、身長・体重・体脂肪率・筋肉量・骨量・運動能力などの身体情報を総合的にとらえ、子どもの発育・発達状態を把握するための評価指標を構築する、というのが私の取り組んでいたテーマです。現在は本大学院の博士後期課程で経営戦略の基礎的理論や経営情報科学の手法を学びながら、これまで取り組んできた研究を社会に還元し、活用するための仕組みをどうしたら構築できるかを追究しています。
 博士後期課程の1年目は、愛知工業大学をはじめ数校で非常勤講師を務めながら本山キャンパスや八草キャンパスに通っていました。本山キャンパスは、交通の便は良いですし、夜間も院生室や情報処理室を自由に使うことができ、社会人にとって非常に研究に取り組みやすい環境です。また、先生方の指導がきめ細かく、熱心であることも魅力だと思います。研究の切り口や方向性について、とても有用なアドバイスをいただいています。
 2011年の春からは八戸短期大学の幼児保育学科で講師を務めながら、本大学院の博士後期課程2年生として研究に取り組んでいます。今、社会では子どもの生活習慣病や肥満、運動能力の低下が課題となっています。発育発達研究と経営情報科学の手法を結びつけることで得られた知見を教育現場に戦略的にフィードバックするシステムを確立し、こうした社会的な課題の解決に貢献できたらと考えています。

さまざまな業種の社会人大学院生との議論は、私にとって新たな視点が得られる貴重な機会です。

上野税務会計事務所 代表
税理士 宅地建物取引主任者
桃山学院大学大学院非常勤講師

上野 隆也 さん

 博士後期課程3年

 

 国際会計研究学会会長である野村健太郎先生の指導のもと、税務会計について研究しています。研究テーマは、一言でいえば「所得とは何か」を理論構築すること。ご存じの通り、税金の額は所得をもとに計算し、決まります。では、所得とは何でしょうか。実は税法上、明確に定義されていないのです。このテーマは「最も難しい経済的基礎概念」といわれているほど、昔から議論され続けているもの。答えは容易に出ないテーマですが、それだけに取り組みがいがあると感じています。
 普段は和歌山で税理士としてさまざまな業種のお客さまに対応するとともに、桃山学院大学大学院で税法について指導しています。本山キャンパスへは月に数度通い、論文に対して先生から直接ご指導をいただいたり、院生の皆さんとともにディスカッションしたりしています。本大学院にはさまざまな業種の社会人が在籍しているため、議論をしていると自分にはない視点から意見をいただけることがたくさんあります。私にとって貴重な機会です。
 また、愛知工業大学という理工系の大学にある大学院において、経営・財務について学べることも大きな特色だと思います。一般的に経営・財務は文系に分類される学問ですが、本大学院では数値を使った実証研究にも取り組みます。
 修了後はここで学んだことを生かし、実務と理論の両面から後進に指導していけたらと考えています。

タイヤ産業を検証し新たなビジネスモデルを追求。研究を通して興味を持った会計関連の企業に就職しました。

株式会社TKC勤務
稲垣 正織 さん

 2010年3月博士前期課程修了

 

 私の論文テーマは、「日本のタイヤ産業における市場研究および戦略分析〜最適ビジネスモデルの検証〜」です。タイヤ産業において、最適ビジネスモデル検証が必要であることを裏付けるため、1930年代以降の業界・市場研究を手掛けました。また、これまでの戦略・業界構造・現状の分析、今後の戦略・来期売上予測などを多面的に考察し、タイヤ産業の問題点を指摘。最適ビジネスモデルとしてAmazonやDellを参考に、新たな製造・販売のビジネスモデルを導き出しています。
 大学院で学んだ2年間は、刺激的で楽しい毎日でした。授業は高度かつ実践的で、各分野での第一人者である先生から最先端の情報を学ぶことができました。修士論文を通して、多くの視点から物事を見る目が養え、研究に打ち込むおもしろさも知りました。研究を進めるうちに、企業の経営分析の重要性に気づいたことで会計に興味を持つようになり、その影響で会計に関連する企業に就職しています。後期課程には進学せず就職を選択しましたが、数年後に、業務に関連する分野で大学院に進んで研究に取り組みたいと考えています。
 これから入学を考えている方には、本大学院にはしっかり学べる環境が整っていると自信を持って伝えたいです。また、アットホームな学風も自慢できます。中途半端な気持ちではなく信念を持って入学してください。強い気持ちがあれば、必ず成長できる大学院です。

ロボット工学と人工知能の融合・発展を目指す国際的なプロジェクトを題材に研究に取り組みました。

株式会社アールワークス
長谷部 優 さん

 2011年3月博士前期課程修了

 

 私は本大学院においてロボカップに関する研究に取り組みました。ロボカップとは、自律移動ロボットによるサッカーやレスキュー活動などを題材とした競技を通じて、ロボット工学と人工知能の融合・発展を目指す国際的なプロジェクトです。その中で私はロボカップレスキューを研究対象としていました。
 ロボカップレスキューでは、コンピュータの中に、仮想的に地震災害を発生させた都市を用意し、その中で救急隊・道路啓開隊・消防隊のエージェント(与えられた環境の中で、自ら考えて行動する主体のこと)による災害救助を行います。私は災害モデルとエージェントの活動の関連性について研究し、修士論文としてまとめました。
 本大学院の魅力の一つは、幅広い視野と知識が得られる点にあると思います。私は理系の学生ですが、経営分野の科目も履修し、先生方とのコミュニケーションも積極的に図っていました。自分とは異なる分野の先生の話は「こういう考え方もあるのか」と新鮮な発見にあふれ、視野を広げる上でとても有意義でした。
 博士前期課程修了後は、ネットワークの構築・運用業務を行う企業、アールワークスに勤務しています。今後は本大学院で学んだことを生かしながら、仕事を通じてネットワーク構築スキルを磨いていきます。そして将来は、プログラムを監査できる人材が日本では少ないといわれているため、私がなれたらと考えています。

東大大学院を経て本学へ。遠隔地からでも通う価値がある大学院だと思います。

税理士法人 坂本&パートナー 理事長 代表社員
税理士 米国公認会計士
静岡理工科大学大学院客員教授

坂本 孝司 さん

 2011年3月博士後期課程修了
博士号取得

 

 本大学院における研究成果が認められ、念願の博士号を取得することができました。研究テーマは「会計制度の体系的研究〜ドイツ会計制度の解明とわが国会計制度のあり方」です。無事取得することができたのは、野村健太郎先生のご指導のおかげと大変感謝しております。研究成果をまとめた書籍(『会計制度の解明 ドイツとの比較による日本のグランドデザイン』)も出版することができました。
 私は25歳から税理士事務所を始めました。34歳の時、税理士として会計と法律を究めたいと考え、1年間の受験勉強の後、東京大学大学院の法学研究科に入学、博士後期課程を修了しました。その後、会計と法律を横断的にまとめた研究論文を書きたいという思いが芽生え、本大学院への入学を決意しました。
 私は浜松で税理士法人を経営しながら、本山キャンパスへ月に数度通い、マンツーマンで先生からご指導をいただきました。私のほかにも遠隔地から本大学院に通う学生はいます。ここでは国際会計研究学会会長でもある野村先生をはじめ、豊富な実績を有する先生方から直接指導をいただけます。遠くからでも通う価値がある大学院だと思います。
 私は会計制度に関する国の審議会の委員も務めています。今後は実務を通じて培った経験と、研究を通じて培った理論の両方を発揮し、日本の会計制度をより良くするための議論に参加していきたいと考えています。

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